設計事務所は具体的に何をやっている場所なのか?設計事務所の基礎知識を解説

こちらのサイトは、注文住宅の家づくりの中で家の設計やデザインを設計事務所に依頼したいときなど役立つ基礎知識をご紹介しています。
設計の名称が付いているので家の設計図を書く専門の会社、このようなイメージを持つ人も多いかと思われますが、具体的にどのような仕事を行っているのか依頼できる範囲など分からない人は多いのではないでしょうか。
ここでは、お客さんのイメージを形にするのが仕事、各種見積もりのチェックが必要になるなど基礎をご紹介しているので参考にされると良いでしょう。
設計事務所は具体的に何をやっている場所なのか?設計事務所の基礎知識を解説
設計事務所は、工務店やハウスメーカーなどからの設計依頼を受注することもありますし、注文住宅の家づくりでオシャレな家にしたいデザインにこだわりたいなどの人が利用することが多い家の設計におけるプロです。
工務店やハウスメーカーなどにも設計士は在籍しているけれども、設計事務所はデザイン性を重視した家の設計を行うのが特徴です。
ただ、設計だけでなく大きな設計事務所などでは施工まで行うところもあるなど基礎知識を得ておくと役立ちます。
設計事務所は建物の構造調査を行う
設計事務所は注文住宅の設計を行いますが、実際の施工は工務店等が行うことになります。
しかし、万が一構造上の問題等が生じた場合にはその原因が設計によるものか施工によるものが不明確になってしまうことも少なくありません。
そのため多くの設計事務所では施工が完了した後、建物の構造調査を行い設計通りに施工が行われているかを確認するのが一般的となっています。
万が一これを怠った場合には設計上の責任が問われることになり、またこれが建築基準法に反している場合にはその責任が設計事務所に及ぶ場合が少なくありません。
基本的に工務店などは図面通りに作業を行ったと主張することが多く、実際の構造の問題は預かり知らぬところとなる場合が多いためです。
工事の監督責任は設計事務所が大ことになるのが一般的であるため、その構造調査は必ず行うべきものであり、これが実際に設計を行った事務所の重大な責任となっており、問題があった場合には監督責任が問われることになります。
設計事務所は建て替え時期の見極めを担当する
設計事務所は、住宅の設計を担当することが仕事になりますが設計事務所に住宅の建て替えの依頼が来ることもあるかもしれません。
住宅のリフォームと言うのは、大抵の場合築20年以上経過した場合に考えられます。
このような場合には、どのタイミングで行うかをとても大事になるでしょう。
できるだけ、設計事務所は顧客の希望に応じてそしてできるだけ顧客が損をすることなく提案することが重要になります。
例えば、3年位前に外壁塗装を済ませた場合には、その3年後にリフォームを行うのは非常にもったいないと言えるでしょう。
その耐用年数等は、なかなか普通の人はわかりませんので、的確に教えてあげることが必要です。
ただその場合であっても、塗装の耐用年数と建て替えのメリットを比較した場合後者の方が価値が多いと判断する場合にはそれを的確に説明しリフォームを実行するべきです。
このときの説明の仕方次第によっては、顧客が自分たちにとってのお得意先になってくれるかどうかが変わりますので、わかりやすくそしてメリットを明確に伝える説明が大事になります。
設計事務所は建物の基本となる部分を考える
設計事務所に就職する場合には、基本をしっかりをされた方が良いです。
何に対する基本家はいろいろありますが、例えばお客さんが納得できる形にできるかどうかと言うことが設計事務所は大事になるわけです。
客商売の中でも、比較的大きなお金が動くのが設計事務所になりますので、その点をかなり意識することが大事になるかもしれません。
設計事務所に入る前は、資格試験の勉強などで忙しかったかもしれないといえます。
資格試験の勉強では、お客さんに対してどのように対応するかといった事は一切教わることがありません。
あくまで、建築基準法の勉強などが中心になるため、顧客の対応の方法は教わらないはずです。
これに関しては、実際に現場に出て少しずつ学んでいくしかないでしょう。
この時、資格を取得しているからあるいは試験に短期間で合格できたから偉いと言うものでもなく、お客さんと言うのはそのような目線では見ていないことを意識した方が良いかもしれないです。
設計事務所の担当者は柔軟な発想は求められる
設計事務所に就職する場合には、やがていくつかの住宅を担当することになるはずです。
設計事務所と言うのは、住宅の設計を中心に行っており、住宅の建築自体を行うわけではありません。
いわゆる工務店やハウスメーカーあるいはその下請け会社とは異なり、大工道具などを持って建築するわけではないといえます。
その建築の前提となる設計を行うのが設計事務所であり、資格を取得していることがほとんどです。
どのような資格を取得しているかと言えば、例えば一級建築士などがこれに該当するでしょう。
2級建築士の可能性もありますが、住宅を建築する場合は別にどちらでも構いません。
この2つの資格の違いがあるとすれば、どのレベルの建物まで設計できるかと言う違いです。
例えば2級建築士であれば一般の住宅つまり一戸建て住宅等は当然のように設計することができますが、マンションやビル等は難しいといえます。
いずれにしても、発想が非常に大事でありその発想が高く買われて高い金額で取引されるケースも少なくありません。
設計事務所の従業員は引き渡しの立ち会いに参加する
資格がなくても設計事務所で働ける?
設計事務所で働きたい場合、資格がなくても働けるかが気になるところですがそれはそれぞれの設計事務所の求人条件によっても異なります。
建築士の資格を持っている人を募集しているケースが多いですが、例えば補助や接客などの職種で募集の場合には必要がないケースもあるので確認が必要です。
又、これから取得する予定で勉強をしている方が優遇されるケースもあります。
全く知識や経験がないと難しい職場ではありますし、規模が小さいほうがいろいろな知識や経験が求められるケースが多いです。
逆に、従業員数が多い事務所では、事務員や受付として特にそれほどスキルが求められないケースもあります。
設計事務所で働きたいなら、まずは募集要項を確認するのがお勧めです。
未経験者歓迎とあれば、何も持っていなくても採用されることもあります。
設計事務所では即戦力が求められることが多いので、基本的には設計士の試験に合格していることが条件になると考えておく方が良いでしょう。
設計事務所に家づくりを依頼するメリットとは?
家づくりを注文できるメーカーは様々ありますが、好みの工法・仕様で作りたいというときには設計事務所に依頼することがおすすめです。
設計事務所の大きなメリットは、コンクリート打ちっぱなしやガラス張りなど自分の要望を受け入れて設計してもらえるという点が挙げられます。
法的な制約で完全に希望通りとはいかないこともありますが、基本的には自由に設計してもらうことができ、希望に合った工法・仕様で工事をする会社を探してもらえます。
一般的な木造住宅であっても、間取り・内装・外装・家具・設備まで、可能な限り要望に応えてもらうことが可能です。
設計事務所で住宅を建てるのはコストがかかるというイメージが強いですが、妥協できる部分は既製品を使ったり、使わない部屋をなくすなど費用を適正に調整してくれるため、予算内で希望に合った工夫をしてくれます。
住宅を建設中には施工監理をしてもらえるため、手抜き工事などの不正が生じにくいというのも安心です。
設計事務所は施工に必要な図面作成などを行う
家や建物の施工では、あらかじめ作成された図面を元に作業を進めます。
図面は施主の希望を取り入れながら、設計事務所などで作成されます。
一般的に設計事務所の図面作成はホームメイカーとは異なり自由度が高く、施主の希望を取り入れやすいのが特徴です。
テンプレートを選ぶだけのホームメイカーの住宅では満足できない、こだわりのデザインや素材を使用したマイホームを作りたいといった場合には、設計事務所に図面作成を依頼することになるでしょう。
設計事務所によって得意とする分野が異なるため、一般的な住宅の図面を依頼するならノウハウがある事務所を選ぶことが大切です。
見かけのデザインだけではなく家族の人数に対応した間取りや強度、災害への備えなども相談することができるでしょう。
また、図面の作成に加えて工事の工程監理や着工に関わる関連会社との契約関係、建築物の調査など多種多様な業務を引き受けることができるようになっています。
設計事務所とハウスメーカーや工務店の違いとは?
いざ家を建てることを考えたとき設計事務所やハウスメーカー・工務店などがありますが、その違いは意外と知られていません。
一般的に家づくりは一生のうちに、そうそう気軽かつ頻繁に行うものではありませんし、思い入れも強い場合が多いのでメリット・デメリットを考慮しつつ慎重に選ぶべきものとされています。
まず設計事務所は、工事監理や建築物の作図や設計・立案などの設計業務を行います。
設計士や建築家が在籍している団体や会社で、オーダーメイドなので柔軟に斬新なデザインなども可能。
ただそれだけに時間や費用が、かさみがちなのはデメリットといえます。
ハウスメーカーは、カタログから既製品を販売するようなイメージです。
設計の自由度は大幅に制限されますが、逆に時間の短縮や費用の削減は見込めるのがメリット。
ざっくりと工務店はその中間的な位置づけで、地域密着型が多いので面倒見が良いことでも知られています。
どこも一長一短があるので、自分の希望や予算に合ったところを吟味することが肝要です。